プラントベースとは、野菜や果物を中心にナッツや豆類などから出来た植物性の食事を選択するスタイルのこと。
そのためプラントベースフードには、肉や魚をはじめとする動物性食品は含まれません。
動物性食品を使わない食事というと、普通の食事とかけ離れたイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、実際にはいまプラントベース向けに多くの代替品が登場しています。
代替品食材の登場によって、動物性食品を使わずに肉料理や魚料理といったものを楽しむことが出来るようになってきています。
本コラムでも過去様々なプラントベースの代替品を取り扱ってきました。
今回は、プラントベースの代替品食材まとめと題して今一度プラントベースの代替品を整理してみます。
Table of Contents
プラントベースの代替品とは
プラントベースとは野菜や果物を中心にナッツや豆類などから出来た植物性の食事を選択するスタイルのことを指します。
肉や魚をはじめとする動物性食品を食べないので、かつては肉料理や魚料理といった動物性食品を使った食事の再現はなかなか難しいと考えられていました。
しかし、それはいまや昔の話。現在では既存の動物性食品を植物性食品に置き換えたプラントベース用の代替品食材が数多く誕生しています。
プラントベースの代替品食材は、元の食品の食感や味に似せて作られていることが多く、気軽に食事の置き換えが出来るのが特徴です。例えば、プラントベースの食事をしたい気分のときに肉料理を諦めるのではなく、普通の肉の代わりにプラントベースミートを使ってプラントベースの肉料理を作るということが可能になってきています。
プラントベースミート
まずプラントベースの代替品食材として最も注目を集める存在なのがプラントベースミートと言えるのではないでしょうか。
プラントベースミートとは、植物性食材100%で作られた肉のことです。ベジタリアンやビーガンでも食べられる肉としてもよく知られています。
プラントベースミートのメーカーとしては、インポッシブルフーズ社やビヨンドミート社などがよく知られています。製造元によって主原料や製法は異なりますが、豆をメインの材料として多く使うことでタンパク質の含有量を上げたり、赤い色が特徴の野菜であるビートルートを使用して肉の赤みを表現したりと各社様々な工夫を凝らして植物性の肉を開発しています。
欧米では一般のスーパーマーケットや大手ファーストフード店などで広く提供が始まっており、日々の食生活の中で定着しつつある存在です。
ひき肉のようないわゆる調理前の肉を模したプラントベースミートもあれば、グリルの焼き目をつけて本物らしくしたパティや味付きソーセージのような加工肉を模したプラントベースミートもあります。ビーフの開発が最も早く進んでいましたが、最近ではポーク、チキンといったものも拡充しつつあります。
(写真はhttps://www.beyondmeat.com/より)
→過去の記事[プラントベースミートって何?ベジタリアンでも食べられるお肉とは]
プラントベースエッグ
通常の卵と言えば、鶏から生まれた鶏卵が一般的です。卵は動物である鶏から生まれているので動物性食品にカテゴライズされます。一方でプラントベースエッグとは、植物性原料から生まれた卵の代替品のことを指します。
このプラントベースエッグとして最も有名なのは、アメリカのイート・ジャスト社が生産する「ジャスト・エッグ」という商品です。主な原材料は緑豆とキャノーラ油であり、本物の卵のような黄色はターメリックなど植物性原料をうまく配合することで生まれているようです。
スクランブルエッグがすぐに作れる液状タイプのものや、加熱すればすぐに食べられる板状の冷凍タイプのものなど今までの卵の常識を覆すようなものがプラントベースという形で新たに生まれています。
(写真はhttps://www.ju.st/en-usより)
→過去の記事[プラントベースエッグとは何か?プラントベースミートの次に来るのは]
プラントベースフィッシュ
日本語で動物というと、どうしても4足歩行の動物のイメージが強いかもしれません。しかし、動物性食品といった場合には肉だけでなく魚も動物として数えられます。
植物由来の食材のみで魚に近づけた代替品のことをプラントベースフィッシュと呼びます。
魚といっても多くの種類がありますが、ベースにエンドウ豆、ひよこ豆などの多くの豆類を使ったツナ風のものから、ベースにこんにゃく粉やエンドウ豆、片栗粉などを使ったスモークサーモン風のものまで多くの魚が再現されています。
(写真はhttps://goodcatchfoods.com/より)
→過去の記事[植物性で魚は再現出来るか?可能性を秘めるプラントベースフィッシュ]
植物性ミルク
通常のミルクと言えば、牛の乳から絞られた牛乳が一般的です。その他にも山羊ミルクや羊ミルクなどがありますが、これらは全て動物性食品です。一方で、植物性ミルクとは植物から作られた植物由来ミルクのことを指します。
大豆から作られた豆乳をはじめ、お米から作られたライスミルク、椰子から作られたココナッツミルク、ナッツから作られたアーモンドミルクなど多くの種類があります。原料によっての味や特性がかなり異なるので自分の好みやレシピにあわせて選べるのが魅力です。また、牛乳が消化しにくい体質の人でも試せるという利点もあります。
→過去の記事[植物性ミルクとは何か?プラントベースフードのミルク]
プラントベースの乳製品
もともと乳製品と言えば、牛乳を元にしたものが主流です。前項では牛乳の代替品として植物性ミルクをご紹介しましたが、植物性ミルクを応用して作られたプラントベースの乳製品もまた存在しています。プラントベースの乳製品は多岐に渡り、例えば植物性チーズ、植物性ヨーグルト、植物性アイスなどがあります。
植物性ミルクが原料によってたくさんの味わいがあるように、植物性ミルクを原料にしたプラントベースの乳製品も味やバリエーションに幅があるのが特徴です。
(写真はhttps://silk.com/より)
→過去の記事[プラントベースの乳製品とは?植物性のチーズ・ヨーグルト・アイス]
まとめ
今回はプラントベースの代替品食材についてご紹介しました。
プラントベースの代替品食材の登場によってプラントベースの可能性はどんどん大きくなっています。植物性食品だけを食べるプラントベースでも非常に多くの選択肢があることに驚いた方もいるのではないでしょうか?
本コラムでは引き続きプラントベース情報を発信していきたいと思います。