プラントベースとは、野菜や果物を中心にナッツや豆類などから出来た植物性の食事を選択するスタイルのことを指します。
最近は肉を使っていないお肉であるプラントベースミートをはじめとする動物性食品を植物性食品に置き換えた商品が多数登場しつつあります。プラントベース生活を実行しやすい環境がどんどん整ってきているなか、動物性食品を使わずに100%植物性食品で料理をすることは難しいことではなくなりつつあります。
しかしながら、盲点なのがふだんから使っている調味料。
なぜならいくら食材を吟味したつもりでも、気付かないうちに調味料から動物性食品を摂ってしまっていることがあるからです。
今回はプラントベース生活を送るにあたって注意が必要な調味料についてご説明します。
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プラントベースフードは100%植物性食品
プラントベースとは、野菜や果物を中心にナッツや豆類などから出来た植物性の食事を選択するスタイルのことを指します。したがって、プラントベースフードとは、動物性の原料を使用せずに100%植物由来の原料で作られた食べ物のことを指すことになります。
言い換えれば、少しでも動物性の食品が含まれているものは厳密にはプラントベースフードとは呼べないということになります。
近年、プラントベースの世界的な普及により動物性食品を植物性食品に置き換えたプラントベースの代替品が多く商品化されてきました。プラントベースの肉(参考記事:プラントベースミートって何?ベジタリアンでも食べられるお肉とは)やプラントベースの魚(参考記事:植物性で魚は再現出来るか?可能性を秘めるプラントベースフィッシュ)といったようにメインとなる食材をプラントベースの選択肢から選べる環境が整ってきています。
知らぬうちに調味料で動物性食品を摂っているかも?
プラントベース生活を送る上で、自分は肉や魚を選ばないようにしているから大丈夫と思うのはもしかしたら早計かもしれません。
プラントベースを選んだつもりでも、気付かないうちに動物性食品を摂ってしまっている場合があります。うっかり見落としがちなのが、動物性原料から作られている調味料です。
見て分かる生の食材とは異なり、調味料は加工されているので見た目からは動物性食品が含まれているのか分かり辛いものです。
注意が必要なNG調味料
調味料にも動物性の食品を原料としているものもあります。プラントベースだからといってすべての食材を諦めることはありません。代替品もあわせてご紹介します。
プラントベース生活を送る上で注意が必要な動物性食品を含むNG調味料は次の通りです。
鰹節・削り節
鰹節とは魚のカツオの肉を加熱後に乾燥させたもので、鰹節を薄く削ったものが削り節です。鰹節は和風だしとして和食によく使われています。
日本では家庭でも外食でもだしとして広く普及しているものですが、鰹節・削り節は魚から出来ているので動物性食品ということになります。
プラントベースフードに使いたい場合は、鰹節の代わりに野菜だしで代替することが出来ます。
めんつゆ
めんつゆとはだし、醤油、みりんなどをベースに作られた調味料です。その名の通り、そば・うどん・そうめんなどの麺類によく使われますが、天ぷらや煮物などの料理にもよく使われます。めんつゆには大きく分けて、「鰹だし」と「昆布だし」の2種類があります。
前述の通り、鰹だしは動物性食品ですのでプラントベースでめんつゆを利用したい場合には昆布だしをはじめとする野菜だしをベースとしためんつゆを選びましょう。
ナンプラー(ヌクマム・魚醤)
ナンプラーはエスニック食材として有名な調味料です。実はナンプラーはタイ語で、ベトナムではヌクマムという名前で知られ、日本でも海に近い地域では魚醤として親しまれています。これらの細かい材料や配合は異なりますが、基本的には魚醤という名の通り、魚を塩と共に漬け込み発酵させた調味料です。魚から出来た調味料なので動物性食品ということになります。
ナンプラー・ヌクマム・魚醤は独特の風味を持つことが特徴です。プラントベースフードとして塩や醤油で代替することもできますが、基本的には別物の味わいになります。もし本格的な味わいを追求したいなら、ビーガン向けのナンプラー(ヌクマム・魚醤)といった魚を使わずに作られたもの利用すると良いでしょう。
マヨネーズ
マヨネーズは主に卵、植物油、酢から作られています。卵は鶏から生まれるので動物性食品です。したがって、卵を含むマヨネーズは動物性食品であるということになります。
最近はビーガン向けや卵アレルギーがある人向けに卵を使用しないマヨネーズがあります。もしプラントベースでマヨネーズを使いたいといった場合は、専用のマヨネーズを使うと良いでしょう。
まとめ
今回はプラントベースで使う際に注意が必要な調味料についてご説明しました。
普段、動物性食品であると考えずに使っている調味料の中にも意外と動物性食品が含まれているということに驚かれた方もいるのではないでしょうか。
プラントベースで該当する調味料をどうしても使いたいといった場合は、代替品を使えば大丈夫です。プラントベースはちょっとした工夫で毎日の生活の中に取り入れられます。あまり構えず、気軽にプラントベースを楽しんでみてはいかがでしょうか。