あなたは野菜が足りていますか?
日本では厚生労働省が1日の野菜摂取量の目安を公表しています。
日本人の野菜摂取量はやや不足気味であり、1日に必要な野菜をきちんと摂れている人は少ないと言われています。
もし、あなたがいま野菜不足を感じているのならプラントベースを始めるタイミングかもしれません。プラントベースとは野菜や果物を中心とした食事を楽しむスタイルのこと。
今回は1日に必要な野菜摂取量と、野菜不足の解消にプラントベースがどう役立つのかについてご紹介します。
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1日の野菜摂取量は350g
厚生労働省では、1日あたりの野菜の摂取目標を350g以上と定めています。
単純に重さだけで比較すると350mlのビール1缶分となります。しかし、野菜を生のまま食べるのと調理するのとでは嵩も異なりますし、350gが一体どれくらいかと言われると想像しにくいかもしれません。
そこで同じく厚生労働省の定義を例にとると、かぼちゃの煮物やほうれん草のおひたしなどの副菜(小鉢・小皿料理)はだいたい70gで、野菜炒めなどの主菜(大皿料理)は140gとなっています。
野菜不足解消にはもう1皿多く摂る必要がある
厚生労働省の「国民健康・栄養調査(令和元年)」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf)によると、すべての年代で野菜摂取が目標量に達していないことが分かっています。
野菜の摂取量が目標である350g以上の人の割合は、男性全体では30.1%、女性全体では26.5%しかいません。野菜をきちんと摂れている人は少数派ということになります。総じて日本人は野菜が不足気味であると言えるでしょう。
成人男女の野菜摂取量の平均値は280.5gとなっているので、目標値である350gには約70gの野菜が足りていないことになります。前述の定義では副菜1皿が70gなので、野菜不足の解消には1日の食事の中で野菜をもう1皿分多く摂る必要があります。
もし野菜不足を解消したいなら、プラントベースが役に立つかもしれません。
プラントベース生活を始めよう
プラントベースとは、動物性の原料を使わずに野菜や果物、豆やきのこなどの植物由来の食べ物を楽しむ食事スタイルのことです。
プラントベースはあくまで食のスタイルのことを指すので、菜食主義のベジタリアンやビーガンのように厳しい制約を持つものではありません。ただ単に野菜や果物をより好んで食べるというスタンスなので、例えば普段肉や魚を普通に食べている人が今日はプラントベースを選ぼうかな、ということももちろん可能です。
プラントベースならメインの食材が植物性食品なので、動物性食品の代わりに自然と野菜を多く取り入れることになります。
日々の生活の中で、毎日1品余分に野菜料理を作ろうとすると継続するのが難しいかもしれませんが、週の中でプラントベースの日を設けると決めれば無理なく野菜を多めに摂取することができますので簡単です。
いま野菜不足が気になっているのなら、この機会にぜひプラントベースに挑戦してみてはいかがでしょうか。
なおプラントベースを取り入れる食習慣のことをプラントベースフードダイエットと呼びます。詳しくはこちらの記事(プラントベースフードダイエット入門-植物性料理の始め方)をご確認ください。
まとめ
今回は1日に必要な野菜摂取量と、野菜不足解消にプラントベースがどう役立つのかについてご紹介しました。
厚生労働省の調査では、日本人は全体的に野菜が不足気味であるとの結果が出ています。
しかしながら、不足分は毎日の食事にあと1皿増やせば良いという程度ですのでちょっとした食生活の心がけで目標達成が可能です。
野菜不足には、野菜をメインに楽しむ食事スタイルであるプラントベースが役立ちます。最近あまり野菜を摂れていないなと気になってきたらプラントベースを始める合図かもしれません。