夏の風物詩として欠かせないスイカ。
みんなが知っているスイカですが、スイカは野菜なのか、果物なのかと聞かれたら思わず答えに詰まってしまうのではないでしょうか。
しかし、今後はもっと頭を悩ますことになるかもしれません!
なぜなら野菜や果物を楽しむプラントベースの世界では、スイカをお肉の代替品として生まれ変わらせるレシピが登場しているからです!
スイカをお肉の代わりにするなんて無理じゃないかと思う人もいるかもしれませんが、実は少しずつ試している人が増えてきているんです。
今回はプラントベースでスイカをお肉にするという変わり種のアイディアについてご紹介します。
Table of Contents
スイカは野菜か?果物か?
スイカは野菜か?果物か?という疑問は誰しもが一度は胸にしたことのあるものではないでしょうか。
結論から言うと、スイカは野菜に分類されます。
完全に野菜と言い切ってしまうとちょっと納得が行かない方もいるかもしれませんが、実はこれだけではありません。農林水産省ではスイカを野菜の中でも特に果実的野菜として区別しているのです。
果実的野菜とは、生産背景を考えると野菜だけれども、実態としては果物のように扱われている食べ物のことを指します。他の果実的野菜の例として、イチゴやメロンなども挙げられます。言われてみれば確かに、と納得出来ると思います。
ここまでをまとめると、スイカは厳密には野菜に分類されます。ただし実態は果物として扱われているので、果実的野菜と呼ばれているということになります。
プラントベースではスイカがお肉扱い?!
分類が少し紛らわしいスイカ。ただし議論の中心は、あくまでも野菜か果物のどちらかということではないでしょうか?
しかしながら、ここに来てプラントベースでスイカをなんとお肉の代わりとして扱うレシピが登場しています!
もともとスイカはプラントベースでよく使われる食べ物です。そのままカットして果物のように食べたり、水分の多さを生かしてジュースやスムージーのように加工したりといった使い方が主流でした。これらはプラントベースの有無に関係なく、誰もが馴染み深いスイカの楽しみ方と言えるでしょう。
一方で、最近プラントベースで注目されつつあるのは、スイカを新たな切り口からとらえたアイディアです。具体的には、スイカの持つ特徴的な赤みを生かして赤身肉の代わりにするという新機軸の発想です。近年、この『スイカをお肉にする』という驚きのレシピに挑戦する人が増えてきています。
(画像は乾燥させたスイカ)
プラントベースのスイカ変わり種レシピ
それでは、『スイカをお肉にする』プラントベースのレシピとはどんなものなのでしょうか?
最も有名なのは塩漬けしたスイカをバーベキューで焼くベイクドハムのレシピです。
これはスイカを塩とハーブの入った水に予め数日ほど漬けて下味をつけておき、炭火で焼くというものです。実際に調理後の画像を見てみると意外にも肉に近しいものになっていることが分かります。肉の焦げ目を演出するのにも一工夫があります。スイカに切り込みを入れた後、油を表面に塗って焼き目を付けることでカリカリという食感と味が楽しめるそうです。
その他にも、カットしたスイカをオーブンで焼いてステーキ代わりにするというレシピもあります。これは塩・コショウやバルサミコ酢などで味付けしたスイカを小一時間程度オーブン加熱するというものです。スイカの持つ水分が長時間の加熱により蒸発して味が凝縮されるのと、見た目がステーキのようになることがポイントのようです。
共通するのはプラントベースの切り口でスイカを肉もどきとするアイディアであり、いずれにしてもスイカを使ったMODOKI料理であると言えそうです。
スイカをお肉にするレシピは歴史がまだ浅いこともあり、「美味しいからハマった!」という人はどちらかといえば少数派のようです。もちろんレシピにはよりますが、全体的には残念ながら「結局焼いたスイカの味しかしなかった。」「あまり好きではない」といったコメントも目立ちます。
とはいえ、どんどん新作レシピも登場しているので、このユニークなプラントベースのスイカブームはしばらく続くかもしれません。
まとめ
今回は野菜か果物か紛らわしいスイカが、実はプラントベースではお肉代わりに使われているという件についてご紹介しました。
見た目は工夫次第で十分本物の肉らしくなるようですが、正直なところ味としてはまだまだ改良の余地があるという声が多いようです。
今回は、ちょっと怖いけど試してみたくなってしまいそうなスイカをめぐるプラントベースの変わり種レシピについてのお話でした。