プラントベースとは、野菜や果物を中心にナッツや豆類などから出来た植物性の食品を選択するスタイルのことを指します。
植物性食品とはその名の通り植物性の原料のみから生まれた食品のことを指し、肉や魚、卵や牛乳といったような動物性食品は食事に取り入れません。
最近はプラントベースフードという名前で植物性食品のことも知られるようになってきましたね。
プラントベースという名前が聞かれるようになったのは最近のことなので、もしかしたらプラントベース食品はまだ新しいものというイメージがあるかもしれません。
以前の記事でも取り上げましたが、いま新たな技術を駆使して多くのプラントベース代替品が創出されています。
しかしながら一方で、植物性由来の食品にはもともと数多くの食材があります。
今回は意外と知らないプラントベース食品と題して、プラントベースの目覚ましいムーブメントが起きる前から親しまれているプラントベース食材3つをご紹介します。
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セイタン(グルテンミート)
セイタンは1960年代の初頭に日本人によって編み出され、半世紀以上にも渡って愛されている食材です。セイタンは日本生まれの食材ですが、海外で人気となり日本に逆輸入されたというちょっとユニークな経緯を持っています。そのため、元のセイタンという名前以外にもグルテンミートという別称で呼ばれることもあります。
別名にグルテンという名前が入っている通り、セイタン(グルテンミート)とは主に小麦粉に含まれるグルテンを原料とした加工食品です。
動物由来の食材を含まないにも関わらずタンパク質を含んでいることと、調理によって肉に近い味わいを出せることからプラントベースでは肉代わりに使われることが多い食材です。
セイタン(グルテンミート)は小麦粉を使って自宅で作ることが出来ますが、ある程度の時間や手間がかかります。すぐに使える市販のセイタン(グルテンミート)も売られているので好みに合わせて使い分けましょう。
特に海外では様々なセイタン(グルテンミート)の商品があり、チルド品または乾燥品、缶詰タイプや瓶詰めタイプ、さらにはセイタンベーコンといったように味付け済みのものも売られています。(参考記事URL:プラントベースの逆輸入食材セイタン!別名グルテンミートとは何か?)
いまプラントベースではプラントベースミートが大きな話題になっていますが、長く親しまれているセイタン(グルテンミート)のこともおさえておくと良いでしょう。
腐竹
腐竹とは中華系の料理によく使われる食材です。腐竹は豆腐を作る工程で豆乳の表面に出来る膜を掬い取ったものであり、日本の湯葉に非常に近い大豆食品です。
腐竹は湯葉をさらに重ねたり、束にしたりして作られているため日本のものよりもさらに大きく分厚い傾向にあります。湯葉と同じく、生の状態や乾燥の状態で主に販売されています。
もともと中国では仏教の影響で肉食を禁じるオリエンタルベジタリアンの機運が生まれました。腐竹は、食べごたえ抜群でいわゆる肉厚な食感なので、鶏肉や鴨肉の代替品として用いられてきた歴史があります。
固くしっかりしているため調理がしやすく、前菜や汁物はもちろんのこと炒め物にも使われます。スーパーマーケットではあまり置いていませんが、中華食材のお店などで見つけることができます。
現代のプラントベースの流れに通じるプラントベース食材と言えます。
大豆ミート(ソイミート)
大豆ミート(ソイミート)とは、その名前のとおり大豆が主原料の加工食品です。
大豆を原料にしているので栄養価が高く、タンパク質が豊富ながらも低カロリー、低糖質といったが魅力的な特徴を持っています。
かつて乾燥タイプのものはあまり種類がなかったので、大きいものを戻してから好みの大きさにカットする必要がありました。しかし今ではひき肉のように使えるミンチタイプのもの、ぶつ切り肉のように使えるブロックタイプのものなど様々な形やサイズに加工されたものが生まれています。
その他、戻さなくてもすぐに使えるレトルトのものも販売されています。料理用途に応じて好きなタイプのものを選べるので便利です。
まとめ
今回は意外と知らないプラントベース食品と題して、長年親しまれているプラントベースの食材をご紹介しました。
新しいプラントベースの代替品がどんどん生まれている昨今ですが、実は世の中には歴史あるプラントベースフードも多く存在しています。
プラントベース生活を始めたらどのような食品を使おうか悩む場面がひょっとしたら出てくるかもしれません。新しい商品がどんどん生まれているプラントベースの世界ですが、このように長年親しまれている食品を知っておくと料理の幅もぐっと広がることでしょう。