あなたは植物性ミルクという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
ミルクと言えば、真っ先に牛乳を思い浮かべる人がほとんどでしょう。しかし、今ミルクと言えば、それが牛乳を指すのみならず他の植物性ミルクを指す可能性が出てきているのです。
ミルクという言葉の概念を変えるほどの広がりを見せる植物性ミルク。
今回はプラントベースフードの視点から、植物性ミルクについてご紹介します。
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植物性ミルクとは何か?
普通のミルクと言えば、ほとんどの場合、牛の乳から絞られた牛乳のことを意味します。牛は動物ですので、牛乳は動物由来のミルクとして分類されることになります。
動物由来のミルクに分類されるものの中では、基本的には牛乳のシェアが圧倒的ですが、他の種類としては山羊ミルクや羊ミルクなどがあります。
植物性ミルクとは、このような動物由来のミルクではなく、植物から作られた植物由来ミルクのことを指します。
プラントベースフードとしての植物性ミルク
ビーガンとベジタリアンの違いでよく言われるのが、動物由来の製品を食べてもOKかどうかについてです。一般的にビーガンはベジタリアンよりもさらに縛りが多いとも言われています。
どういうことかというと、両者とも菜食主義者ということで肉食をしない点では共通しています。しかし、ビーガンのライフスタイルを送っている人は、肉食だけでなく乳製品も断つことが推奨されます。なぜならビーガンの一般的な定義では、牛肉だけでなく牛乳もまた動物由来の食べものに含まれると考えられるからです。
もちろんビーガンになる背景は人によって様々ですが、例えば動物愛護という観点としては、たとえ牛自体の肉を食べなくても、牛乳を搾乳するまでの過程において牛は人間の食事情のために働かされている存在であると言えます。同じく環境保護という観点からは、搾乳出来る状態まで牛を飼育する過程において、環境を悪化する要因が生まれたり、代替植物よりも生産性が悪い状況が巡り巡ってやはり環境に影響を与えたりといった状況が考えられます。
このような背景を踏まえ、今までミルクといえば当たり前に牛乳を指していましたが、徐々に植物ミルクがプラントベースフードとして注目されてきています。
多種多様な植物性ミルク
それでは、植物性ミルクにはいったいどんなものがあるのでしょうか?
日本人にとってまず最も一般的なのは豆乳ではないかと思います。豆乳とは、大豆から作られた飲み物で、英語ではソイミルクとも呼ばれています。アレルギーの関係で牛乳が飲めない人が豆乳を代用するといったこともありますが、日本では豆乳そのものの味や料理に親しみがある人が多いので家庭食材の1つとしてスーパーの定番コーナーにも欠かさず置かれているものです。
植物性ミルクは、その他にも、お米から作られたライスミルク、椰子から作られたココナッツミルク、ナッツから作られたアーモンドミルクやカシューナッツミルク、えんどう豆から作られたピーミルク、オーツ麦から作られたオートミルク、亜麻仁から作られたフラックスシードミルク、ヘンプから作られたヘンプミルクなど実に様々な種類があります。原料によって、味の特徴や栄養素は異なります。
シチュエーションに合わせて、例えば、牛乳のようにそのまま飲みたい時や、料理にコクを出したい時などそれぞれの向き不向き、各自の好みに合わせて使うことができます。牛乳がカルシウムやビタミンなどを添加されて加工乳として売られているように、海外ではこれらの植物性ミルクもまた、栄養素が強化されていたり、甘味やフレーバーが添加されていたりするものも売られています。
まとめ
植物性ミルクは、牛乳の代替品として使われるというよりも、今ではむしろ植物性ミルクのほうが健康的だというイメージから人気になっています。日本でも植物性ミルクは、近年海外で流行したものが日本でもやがて流行りだすという現象が起きていますので、今後新たな植物性ミルクに出会う機会が増えるかもしれません。