世界的に大きな流行となっているプラントベース。
流行の舞台は欧米だけの話で、日本のまわりではあまり関係がないと思っている人も少なからずいるのではないでしょうか?
しかし、実際のところプラントベースの流行はアジア域内でも広がっています。
今回は海外のプラントベースブームは欧米だけにとどまらず、アジアにも広がっているという話題について取り上げます。
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欧米で広がるプラントベース
プラントベースとは、野菜や果物、海藻や豆といった植物性原料の食品を選ぶという食のスタイルのこと。
ベジタリアンやヴィーガンといった厳格な主義を持つ人達はもちろん、特定の主義は持たないけれどプラントベースフードが好きだから楽しんで食べたいという人達からも選ばれ人気になっています。
このようなプラントベースの消費需要拡大は実際に世の中の仕組みに大きく影響しています。
イギリスの大手スーパーマーケットでプラントベースミートの常設コーナーが設けられていたり、アメリカの食品スーパーマーケットではプラントベース関連の売上が軒並み右肩上がりに成長していたりという形で現れています。プラントベース人気の影響は毎日の食材提供の場である食品スーパーマーケットだけに留まりません。
レストランやカフェでのプラントベース用メニューの提供はもちろんのこと、プラントベースの専門店や新たなプラントベース商品開発といったことも起こっています。
このようなプラントベースの隆盛は欧米だけの現象ではありません。
アジアで広がるプラントベース
プラントベースはアジア各地でも広がっています。
例えば、お隣の中国。中国といえば、仏教を背景に発展した普茶料理と呼ばれる料理もありますが、一般の人の間では長らく食肉が盛んな土地として知られてきました。
しかしながら、近年ではヴィーガンやプラントベースを意識する人も増え始めています。中国のヴィーガン食品市場は、2018年の100億USドルから2023年までに120億USドルほどになるのではという予測もあるほどです。
こうした流れを踏まえ、中国のスターバックスではプラントベースミートを使ったフードメニューや植物性ミルクを使ったドリンクメニューが既に登場しています。香港からも世界初のアジア発祥の食肉代替品として知られるオムニポークという豚肉の代替品が生まれ、プラントベース人気を背景に世界各国で販売をしています。
その他にもプラントベースエッグの会社として知られるイート・ジャスト社はシンガポールに新しい生産拠点を建設し、イート・ジャスト・アジア社という子会社を設立するという発表をしています。プラントベースエッグとは以前の記事(参考URL:プラントベースエッグとは何か?プラントベースミートの次に来るのは)でもご紹介した植物性原料から生まれた卵の代替品のことですが、欧米のみならず韓国やタイ、香港などのアジア域内でもすでに発売されています。
このように、プラントベースの影響はアジアにも及んでおりグローバルなものであると言えるでしょう。
日本にも広がるプラントベース
日本もプラントベース人気の例外ではありません。近年、プラントベースの大豆ミートや植物性ミルクといった商品開発が盛んに行われています。
他の海外の地域のように、日本の中でもスーパーマーケットにいくつかプラントベース商品が置かれるというケースも出てきています。また、プラントベース専門のハンバーガーショップや喫茶店といった先進的な取り組みも都市部などで見られるようになってきています。
プラントベースが新たな地域に広がっていく際の特徴として挙げられるのが、プラントベースはレシピや商品がただ伝播するのではなく、地域の食文化と結びつき、混じり合いながら拡大していくという点です。
プラントベースが日本の食文化と結びつきながら拡大していくという流れは今後も続いていくのではないでしょうか。
まとめ
今回はアジアでも広がるプラントベースという話についてご紹介しました。
プラントベースは欧米だけの話というわけではなく、アジアにもすでに広がっています。プラントベースは世界的な流れとして着実に拡大しているようです。
日本にもプラントベースの影響が及んでおり、グローバルな事柄から無縁であるというわけではありません。世界の他の地域に目を向けてみると、今後プラントベースが日本にどのように広がっていくのかについても分かるかもしれません。