プラントベースとは、野菜や果物を中心にナッツや豆類などから出来た植物性の食事を選択するスタイルのこと。ベジタリアンやビーガンといった菜食主義の人たちからも支持されている食のスタイルです。
最近では海外だけでなく日本でも人気になってきているプラントベース。
プラントベース生活を始めてみたいという人にとってまず気になるのはプラントベースのメリットではないでしょうか?
今回は、プラントベースという言葉が聞かれるようになった今だからこそ知っておきたいプラントベースのメリットとデメリットについてご紹介します。
Table of Contents
プラントベースとは何か?
プラントベースとは肉や魚や乳製品・卵といったような動物に由来する食品を使わずに、植物に由来する食品を選択する食のスタイルのこと。プラントベースでは野菜や果物をはじめ、ナッツや豆類などといった植物性食品を食べます。
プラントベースとよく混同されがちなのが、ベジタリアンやビーガン。
ベジタリアンやビーガンはどう生きるかというライフスタイルなのに対し、プラントベースはあくまでもどう食べるかという食のスタイルです。詳しくは別のページ(参考URL:ビーガンとは異なる「プラントベース」というスタイル)でも解説しています。
プラントベースには何をどれだけ食べるべきかといった厳密な決まりはありません。無理なく生活の中に取り入れやすいのが特徴です。1日のうち1食だけ、あるいは週に1日だけプラントベースにするということも可能です。このプラントベースならではの緩さも人気な理由の1つと言われています。
プラントベース生活のメリット
それではプラントベースを生活に取り入れるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
健康に良い
まず第一のメリットとしては、プラントベースは健康に良い影響があるということが挙げられます。
海外ではプラントベースの実践者は、肉を食べる人よりも肥満度指数(BMI)が低く、肥満、糖尿病、心臓病の発生率が低い傾向があるという研究があります。
プラントベースでは動物性食品を摂取しませんのでカロリーや脂質の摂り過ぎを防ぐことが出来ます。特に動物性食品を摂り過ぎている人にとっては食事の内容を植物性食品に置き換えることで、健康面に良い影響があると言えます。
地球環境に優しい
第二のメリットとしては、プラントベース生活は地球環境に優しいということが挙げられます。
動物性食品を生産する過程には、水資源や電力エネルギーなど多くのコストがかかります。畜牛や乳牛が肥育中に発生させるメタンガスも環境に悪影響を与えることで知られています。
こうした生産の過程で地球環境に悪影響を与える動物性食品に比べると、植物性食品は環境負荷が低い食べ物であると言えます。プラントベースと環境の関係については別のページでも詳しく解説しています。(参考URL:プラントベースフードがサスティナブルフードと言われる2つの理由、プラントベース食が地球環境に優しい3つの理由)
動物性食品を食べる代わりにプラントベースを取り入れることで、間接的に地球環境に良い行いが出来ます。
プラントベース生活のデメリット
前項ではプラントベースのメリットについてご説明しました。
しかしながら、一方でプラントベース生活にもいくつかの注意点があります。
例えば、動物性食品に含まれているビタミン12は人間にとって大事な栄養素ですが、植物性食品で摂取することは難しいと言われています。食事のすべてをプラントベースにしているという方はサプリなどで補う必要があります。
また、動物性食品に豊富に含まれるたんぱく質も植物性食品では意識的に摂取しないと不足しがちになる恐れがあります。
メリットの部分で健康について説明しましたが、詳しい知識を持ってプラントベースを行わないと健康に対するデメリットが起こる恐れがあることもあります。あらかじめプラントベースのことを正しく理解しておくことが肝要です。
プラントベースの情報をもっと知るなら
私たち植物性料理研究家協会は、(1)プラントベースに関する国内・海外の情報を集め、体系的に整理する活動 (2)プラントベースの魅力を広く伝えるための講座開講と民間資格の付与活動 の2軸を中心に活動しています。
日本初のプラントベースの認定資格である「プラントベースフードアドバイザー養成講座」も定期的に開講しています。プラントベースの情報をもっと知りたいという方は、HPやFacebookでも情報発信をしていますのでぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回は、プラントベースのメリットとデメリットについてご紹介しました。
プラントベースのメリットには健康や地球環境にプラスとなるものがあります。デメリットもありますが、基本的には正しい知識を持って実践すれば回避出来るものです。まずはプラントベースについて正しく知るということが大事になってきます。
私たち植物性料理研究家協会ではプラントベースをもっと世の中に知ってもらえるような活動を今後も続けていきます。