動物性原料を一切使わずに植物性原料のみで作られた食べ物のことをプラントベースフードと呼びます。海外から人気に火が付いたプラントベースですが、最近では日本でも日増しに聞かれるようになってきた言葉です。
さて、それではプラントベースは英語で何と言うのでしょうか。英語も一緒の言葉なのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、日本語とは少しだけ違いがあるのがポイントです。
また、食品のイメージが強いプラントベースという言葉ですが、実は英語圏では食品以外にも使われています。
今回はプラントベースは英語で何というのか、プラントベースの日本語とちょっと異なる使い方にまつわるお話です。
Table of Contents
プラントベースを英語で言うと?
プラントベースはもともと海外で人気に火がつき、日本にやってきた言葉です。
プラントベースという言葉は、英語ではplant-basedと表現されます。日本語に直訳すると「植物性由来の」という意味合いになります。
例えばplalnt-based foodとは「プラントベースフード=植物性由来の食品」という意味になりますし、plant-based milkとは「プラントベースミルク=植物性由来のミルク」という意味になります。
より正確に英語plant-basedの音を取るならばプラントベースドの方が近いのですが、日本語の活用の関係から日本ではドを省略して主にプラントベースという言葉として使われています。
最も一般的なのは食のプラントベース
日本語においても英語においてもプラントベースと言えば、食のスタイルと解釈されることが一般的です。
世の中では動物性食品が含まれている食事が基本とされています。それに対して、植物性食品のみをあえて選択して摂る食のスタイルはプラントベースダイエット(Plant-Based Diet)、植物性由来の食品はプラントベースフードと呼ばれます。ダイエットと言うと痩せるための食事や運動といったイメージが強いかもしれませんが、英語では単に食事法という意味です。(参考URL:プラントベースフードダイエット入門-植物性料理の始め方)
プラントベースダイエットはベジタリアンやビーガンといった菜食主義の人々から支持されるのはもちろんのこと、宗教上の理由を持つ人、健康に配慮した食事をしたい人、環境資源に関心のある人など多様なバックグラウンドを持つ人々からも支持されています。
欧米を起点にプラントベースダイエットという考え方が広がった結果、今ではプラントベースという言葉のみでも『プラントベースダイエット』という意味で通じるようになりました。
なお、プラントベースダイエットとはあくまで食の選択肢の一つ。毎日プラントベースフードを食べ続ける必要はありません。普段は動物性食品を食べることもあるけれど今日はプラントベースフードを食べたいという動機で始めても構いません。そういった手軽さも幅広い人々から支持を集めている理由の一つです。(参考URL:ビーガンとは異なる「プラントベース」というスタイル)
食べ物だけじゃないプラントベース
プラントベースと言うとプラントベースダイエットの意味で解釈されることが多いとご説明しました。
しかしながら、実は英語においてplant-basedという言葉は食べ物だけにはとどまりません。例えば、英語圏ではプラントベースの洗剤、プラントベースのシャンプー、プラントベースの服といった名前のものが存在します。
世界的にもSDGsの流れがあるなかで環境意識を高く持つ人が増えてきており、植物性由来の製品にも注目が集まっています。環境負荷の観点からプラントベースフードを選ぶ人がいるように、環境により優しいといった理由で自然由来の製品を選ぶ人が増えてきています。
日本でももちろん同様の製品は存在しますが、プラントベースという言葉はほとんど使われませんので、この違いは少し興味深い点と言えるかもしれません。
まとめ
今回はプラントベースは英語で何と言うのかという話から、プラントベースをめぐる言葉についてご紹介しました。
私達、一般社団法人 植物性料理研究家協会ではプラントベースフードの魅力を広げる活動をしています。本コラムでもプラントベースダイエットの始め方やプラントベースフードにはどんなものがあるのかといった話題について取り扱っています。食に関係するプラントベースの情報を随時発信していきますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。