プラントベースとは、野菜や果物を中心にナッツや豆類などから出来た植物性の食事を選択するスタイルのこと。100%植物性食品から生まれた食事なので、プラントベースフードはベジタリアンやビーガンの人からも選択されています。
プラントベースフードは主菜や副菜といったご飯ものだけに留まりません。プラントベースのお菓子・スイーツももちろん存在します。お好みの材料を揃えて、自分でプラントベースのお菓子作りに挑戦してみるのも楽しいものです。
しかしながら、お菓子作りではいくつか気をつけたい材料があります。知らずに動物性食品を使ってしまうと、プラントベースのお菓子を作ったつもりでもプラントベースフードとは呼べなくなってしまうからです。
今回はプラントベースのお菓子を作るにあたって、避けたほうが良いものや代替品についてご紹介します。
Table of Contents
プラントベースのお菓子作りで注意したい点
プラントベースとは、野菜や果物を中心にナッツや豆類などから出来た植物性の食事を選択するスタイルのこと。素材の持ち味を活かしたヘルシーなお菓子がプラントベースの持ち味です。
ただし、プラントベースのお菓子作りでは注意したいことがあります。それは材料がちゃんとプラントベースのものであるかということ。お菓子作りに必要な材料には加工度の高い物が多く、見た目だけでは動物性食品を含んでいるものかどうか分かりにくいものです。
せっかく野菜や果物をメインに据えても他の材料に動物性食品を使ってしまうとプラントベースのお菓子ではなくなってしまいます。
以前の記事のプラントベースの調味料(参考記事:プラントベース生活で気をつけたい動物性食品を含むNG調味料)のように気をつける必要があります。
プラントベースでは動物性食品はNG
プラントベースフードとは、植物由来の食品のみで出来た食べ物のことを指すので動物性食品を使うことはNGです。
それでは、動物性食品とは一体何でしょうか?最もイメージしやすいのは、肉や魚ではないでしょうか。肉も魚も人間が命を頂いて、肉体を食べていることから分かりやすいと思います。
しかしながら、動物性食品という言葉はより大きな意味で使われています。例えば代表的なものには、卵や乳製品などが挙げられます。
卵は鶏なしに生まれることはありませんし、牛乳・チーズ・ヨーグルトといった乳製品もまた牛なしに生まれることはありません。動物そのものの命を頂いているわけではないものの、卵や乳製品も動物に由来する食べ物であるということで動物性食品ということになります。
注意が必要な動物性食品のお菓子作りの材料
お菓子作りの材料の中には動物性の食品を原料とするものがあります。ここでは注意が必要な動物性食品を代替品とあわせてご紹介します。
乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルトなど)
前項で説明した通り、牛乳、チーズ、ヨーグルトといった乳製品は牛という動物に由来しているので動物性食品であると言えます。乳製品はお菓子作りによく使われているのでうっかり使ってしまわないよう注意が必要です。
以前記事にしたように乳製品には様々なプラントベースの代替品があります。牛乳なら植物性ミルク(参考記事:植物性ミルクとは何か?プラントベースフードのミルク)を、チーズ・ヨーグルトなどは(参考記事:プラントベースの乳製品とは?植物性のチーズ・ヨーグルト・アイス)を代用に使うと良いでしょう。
はちみつ
はちみつは、漢字の蜂蜜という名前の通り蜂から生まれた蜜のことです。
蜂が体内に蓄えた花の蜜を、唾液などの体液によって生成したものになりますので、はちみつもまた動物性食品ということになります。
蜂が動物かと言われると違和感があるかもしれませんが、はちみつは生き物である蜂を使役して作られているということから植物性食品ではないということが大事ですので押さえておきましょう。
プラントベースフードにはちみつを利用したい場合は、メープルシロップまたはアガベシロップで代用できます。
メープルシロップは、カエデ(メープル)の木から採れた樹液を、アガベシロップはリュウゼツラン(アガベ)から採れた樹液を煮詰めて作られた甘味料のことです。
はちみつに比べて、メープルシロップは特有の風味があったり、アガベシロップは甘みが強かったりと違いがあるのでお菓子作りの特性に合わせて使い分けると良いでしょう。
ゼラチン
ゼリー作りなどによく使われるゼラチンは、主に牛や豚などの骨や皮に多く含まれるコラーゲンから作られたものです。
動物由来の成分を使用しているため、ゼラチンは動物性食品ということになります。
ゼラチンをプラントベースフードに使いたい場合は、寒天やアガーで代用すると良いでしょう。寒天はテングサやオゴノリなどの海藻から、アガーは海藻やマメ科の植物からできているのでプラントベースの材料にぴったりです。
それぞれ凝固作用の働き方がゼラチンとは異なるので、あらかじめ違いを知った上でレシピを組み立てておくと良いでしょう。
メレンゲパウダー
アイシングやメレンゲ作りなどによく使われるメレンゲパウダーは、卵白を乾燥させたものです。
卵白を含む卵は鶏から生まれているのでメレンゲパウダーもまた動物性食品であると言えます。
代用品としてひよこ豆でアイシングやメレンゲを作るレシピがあります。
まとめ
今回はプラントベースで気をつけたいお菓子作りの材料についてご説明しました。
プラントベースのお菓子作りにはいくつか注意したい動物性食品があります。
しかしながら、代替品をうまく使えば解決することが出来ます。お菓子作りに正解はありません。あまり構えず、あなただけのプラントベースレシピを見つけて楽しんでみてはいかがでしょうか?