私たち植物性料理研究家協会では、日本初のプラントベースフードに関する資格であるプラントベースフードアドバイザーを認定しています。
プラントベースとは、野菜や果物を中心にナッツや豆類などから出来た植物性の食事を選択するスタイルのこと。
いまプラントベースの市場は国内外で拡大を続けており、食品メーカーにとっても無視できない状態になってきています。食品メーカーにとって、プラントベースの専門家を有することは今後大きな戦力になっていくはずです。
今回はプラントベースフードアドバイザーが食品メーカーに必要な3つの理由についてご紹介します。
Table of Contents
プラントベースフードアドバイザーとは
プラントベースとは、野菜や果物を中心にナッツや豆類などから出来た植物性の食事を選択する食のスタイルのことを指します。海外では一躍トレンドとして大きな注目を集めているプラントベースフード。日本では植物性料理とも呼ばれています。
私たち植物性料理研究家協会では、日本初のプラントベースフードに関する資格であるプラントベースフードアドバイザーを認定しています。
プラントベースフードアドバイザーとは、いわばプラントベースの専門家。プラントベースの正しい知識をもとにプラントベースを世の中にもっと広めていきたいという人材を育成しています。詳しくはこちらの記事(参考URL:日本初の認定資格!プラントベースフードアドバイザーとは何か?)でも解説しています。
プラントベースフードアドバイザーの能力は、今後の食品メーカーにおいて非常に重要となるものでもあります。
プラントベースフードアドバイザーが食品メーカーに必要な理由
いまプラントベースの市場は国内外で拡大を続けています。
世界的規模を誇る畜産や酪農の大企業が、代替肉や植物性ミルクといったプラントベース食品を取り扱うようにシフトしつつあるのもまさに時代の趨勢と呼べるでしょう。
国内の食品メーカーであってもグローバルで活躍できる力がますます求められていくなかで、プラントベースの影響は決して無視できるものではありません。今後食品メーカーでは、プラントベースの高い専門性を持った人材が求められるようになっていくと予想されます。
それでは、プラントベースの専門家であるプラントベースフードアドバイザーは食品メーカーのどの要素に必要となってくるのでしょうか?具体的には、次の3点が挙げられます。
新商品開発のきっかけとなる
プラントベースが一過性のブームを越えて定着しつつある欧米各国に比べると、日本国内におけるプラントベースはまだこれから新商品開発の発展を秘めている段階と言えます。したがって、食品メーカー自らが市場創出していく働きかけが必要となってきます。
日本では、大豆食品こそ昔からありますが代替肉や植物性ミルクといった分野の商品開発はいまだ限られています。おいしさと機能面の両立を果たす新商品開発の余地はまだまだありそうです。また、昔からある技術をプラントベースの新商品開発という視点で組み立て直すという考えもあり得るでしょう。
新商品開発に携わる上でプラントベースフードアドバイザーの知識が役立つことは間違いありません。
マーケティング戦略に役立つ
欧米ではプラントベースに先立ちベジタリアンやビーガンといった菜食主義の下地がありましたが、日本では状況が異なります。
国内のプラントベース拡大には、健康志向や環境に対する意識の高まりといった要素を含んだコミュニケーションを丁寧に行っていく必要があります。
プラントベースが世界各国で人気になった背景には、多様な人々からの支持を取り込んだことがあると言われています。例えば、健康志向の人、動物愛護に関心がある人、環境保護を実践したい人、宗教上の理由から選択する人など。このように消費者へのアプローチは無限にあります。
プラントベースの専門知識を持つことで、情報の整理が捗りますのでマーケティング戦略に良い影響を与えることができます。
販路開拓のヒントとなる
プラントベースはフードテックの進展とともに発達してきた背景があります。プラントベースの代表格とされるものにプラントベースミートがありますが、海外のプラントベースミートも小売店との提携によって一気に一般化しました。
日本国内でプラントベースを一般層にアプローチするにはどのような方法があるかについては海外の事例が参考になりそうです。
また、世界各国でプラントベースの熱が高まっている以上、国外の販路開拓についても視野に入れておくべきです。プラントベースがグローバルに進む影響として、国際的な原料調達の競争激化が予想されます。しかしながら一方では、海外企業との連携機会が多くなるので日本企業が海外市場へ進出する足がかりとも捉えることができます。
プラントベースフードアドバイザーは、海外の事例も勉強して知識として身につけます。
プラントベースの最新事例を取り込むことは、国内外の販路開拓で必ずや役に立つことでしょう。
まとめ
今回はプラントベースフードアドバイザーが食品メーカーに必要な3つの理由についてご紹介しました。
プラントベースは海外で人気に火が付き、いまや世界を席巻する食の一大ムーブメントになっています。国内展開はもとより海外展開に活路を見出す国内の食品メーカーにとって、プラントベースは確実に押さえておきたい分野となるでしょう。
私たち植物性料理研究家協会ではプラントベースフードアドバイザーの育成を行っています。プラントベースフードアドバイザーという資格を取ることで、消費者動向や世界のトレンドについての知識を深めることができ、新商品開発・マーケティング・販路開拓といった幅広いビジネス領域に活かすことができます。
当協会では定期的に情報提供を行っていきますので、プラントベースの専門家になりたいと思っている方はぜひチェックしてみてください。
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