プラントベースのドリンクと言えば、たくさんの種類があります。
無添加やオーガニックといったイメージを持たれる方も多いことでしょう。
プラントベースミートといったように、どんどん新たなプラントベースフードが生まれていますが、ドリンクもその例外ではありません。
今回はプラントベースのドリンクにまつわる進化ついてご紹介します。
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今までのプラントベース向けドリンク
プラントベースの食生活を送っている人にとって、大事なのは毎日の献立選びだけにとどまりません。人間に欠かすことのできない水分補給も忘れてはならないものです。プラントベースの要件を満たす水分摂取の方法について知ることも、より豊かな食生活を送るために大切なことです。
プラントベースのドリンクには様々なものがあります。
水はもちろんのこと、炭酸水に果物を漬け込んだフルーツウォーター、果物の果汁由来のジュース、天然由来の水分であるココナッツウォーターといったようなものがあります。このような今までのプラントベースダイエット向けのドリンクに共通して言えることは、比較的加工度が低く、ナチュラル志向な飲み物であるということです。
一気にたくさんの野菜や果物が摂れるということでスムージーもプラントベースの人達に人気ですが、少し注意が必要なことがあります。なぜならスムージーのうち一部のものには牛乳やヨーグルトといった乳製品が使われていることがあるからです。これらは牛、つまり動物由来の食べ物として考えられるのでプラントベースのドリンクとしては不適格ということになります。しかし、新たな代替品の登場によってどんどん選択肢は増えています。
進化するプラントベース向けのドリンク
人々の間にプラントベースのライフスタイルが定着するにつれ、需要に応えるように新たな商品が次々と開発されています。
プラントベースの代替品と言えば、肉を使わない植物性100%のお肉であるプラントベースミートが有名です。またドリンクの面では、以前の記事でもご紹介した通り(参考記事:植物性ミルクとは何か?プラントベースフードのミルク)植物性ミルクが次々と市場に投入されています。この植物性ミルクがさらに進化を遂げ、次の段階として、植物性ヨーグルトも登場しています。これらのものを用いたスムージーならばプラントベースフードとして楽しむことができます。
その他にも例えば、チョコレートドリンクの例があります。
水や牛乳に溶かして飲むタイプの顆粒のチョコパウダー。実はこれらの中にはチョコレートだけではなく、乳製品が混じっているものが多くあります。しかし、この乳製品を使わないで作られたデイリーフリーのチョコレートドリンクといったものも出てきています。水、あるいは植物性ミルクに溶かして飲めばプラントベースのドリンクとして楽しむことができます。
これらの植物性ミルクやチョコレートドリンクといった新しいプラントベース向けのドリンクには、無添加やオーガニックといったものもある一方で、ビタミンなどの栄養強化がされているものも多くあります。今までとは異なるベクトルにも、プラントベースドリンクが進化していることが分かります。プラントベースの選択肢は確実に広くなっていると言えるでしょう。
今後のティータイムはこう変わる?
家庭の食卓シーンだけでなく、街中での食卓シーンも変化しています。
例えば、海外のカフェを例にとってみると、既に牛乳の代替品として、アーモンドミルクやオーツミルクといった植物由来の植物性ミルクが選択できるところが多くあります。かつてプラントベースの人は自身の食生活を貫くためにはただミルク抜きを選択しかありませんでした。しかし、いまやコーヒーや紅茶にミルクを入れて楽しむことも可能となっています。カフェメニューの中にもプラントベース対応のものが登場しており、ランチやスイーツもあわせて気軽に選択することができるようになってきています。
たとえプラントベースの食生活を送ったことがない人でも、街中で見かけたことを契機に、新たに興味を持ったという人もいることでしょう。
これまでのティータイム、つまり飲み物と甘いものを食べて一休みするという行為はともすれば、身体に良くないのは分かっているけれども、美味しいからついつい罪悪感を持ちつつも食べてしまうといったイメージが付いて回るものでした。なぜならドリンクに入れる牛乳、スイーツによく使われるバターや生クリームといった乳製品は、高カロリーで健康のことは度外視した嗜好品という位置付けであったからです。
しかし、このようにプラントベースの選択肢が広がりつつある現在の様子を鑑みると、今後はむしろ栄養素が強化された植物性ミルクや野菜がたっぷり摂れるケーキなどを求めて、健康のために積極的にお茶をするという逆転の減少すら起きる可能性がありそうです。
まとめ
今回は、どんどん変わりつつあるプラントベースのドリンクを中心にご紹介しました。
海外でのプラントベースフードに対するムーブメントはもはや一過性のブームといった枠組みを大きく超越して、新たな食文化の1つに数えられる時代が訪れています。海外のカフェでは紅茶に入れるミルクも植物性のものが選べる時代。プラントベースのケーキを扱うところも出てきています。日本でも今後これらのものがどんどん身近になっていくのかもしれません。