あなたはミートフリーマンデーという活動を聞いたことがありますか?
環境保護を目的として世界中で広がりを見せるミートフリーマンデー。週に一回、肉を食べない日を作ることで、環境に優しい食事選びをしようとする動きが各地で広がっています。
このミートフリーマンデーの活動と非常に深い関わりを持つのがプラントベースです。
以前の記事(参考記事:プラントベース食が地球環境に優しい3つの理由)で、植物性由来の食べものであるプラントベースが環境保護に役立つ理由について解説しましたが、これに関係するお話です。
今回はミートフリーマンデーとは何か、ミートフリーマンデーとプラントベースとの関わりについてご説明します。
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ミートフリーマンデーとは何か
ミートフリーマンデーとは週に一回の食事で肉を食べないようにしようという活動のことです。肉を食べる量を減らすことで、主に気候変動に対する悪影響を減らすことを目的としています。特に毎週月曜日を肉を食べない日と定めて活動していることから「ミートフリー(肉を食べない)」「マンデー(月曜日)」という名前のキャンペーンとして知られています。
以前の記事(参考記事:プラントベース食が地球環境に優しい3つの理由)でも触れたとおり、肉はプラントベースフードに比べて環境負荷がかかる食べ物です。
肉食を減らすことが環境負荷を減らし環境保護へ役立つという理由から、ミートフリーマンデーは日本を含む世界40カ国以上で実施されるなど全世界で広まりつつある運動となっています。
ミートフリーマンデーが流行る背景
肉を食べることは、食料危機や地球環境、動物愛護などといった様々な問題と深い関わりを持つことになります。これらの問題意識が高い方の中には、ベジタリアンやビーガンといったライフスタイルを送っている人達もいます。しかしながら、ベジタリアンやビーガンの生活は基本的に一回始めたらその後もずっと続けていくことが求められるものです。毎日実践するにはある程度の覚悟が求められるので、ハードルが高いと思って参加しないという選択をする人もいます。
それに比べると、ミートフリーマンデーは週に一回だけ肉食をやめる日を設けようという活動なので参加と継続がしやすいことから賛同者を多く集めています。地域によって実践のされ方や規模は異なりますが、もはやミートフリーマンデーは個人の活動の域を超えた大きな運動となっています。
ミートフリーマンデーを通じて、肉食がもたらす環境問題への啓蒙と実践が出来ることから学校教育として取り入れているところもあります。例えば、アメリカのニューヨークでは、学校給食でミートフリーマンデーが実施されていますし、実は日本でも内閣府や東京都の食堂で専用のメニューが用意されています。
プラントベースとの関わり
ミートフリーマンデーの日に、肉を食べる代わりに選ばれているのがプラントベースです。
ミートフリーマンデーの利点はなんといっても始めやすいということ。この活動が最初に始まったのは2009年からですが、プラントベースがいま人気になりつつあるのはミートフリーマンデーをきっかけにしてプラントベースに親しむ人が増えたのが下地となっていると指摘する人もいます。
プラントベースが気になっているけれど、どのように生活の中に取り入れたら良いか迷っているという方は、このミートフリーマンデーのようにまずは週に一回プラントベースを選ぶということを心掛けてみると良いかもしれません。
毎日の食事選びというとちょっとしたことのように思えますが、プラントベースを意識的にとることは環境の保護にも役立つ選択なのです。
まとめ
今回はプラントベースとも関わりの深い運動であるミートフリーマンデーについてご説明しました。
ミートフリーマンデーとは週に一回肉食を断つ日を設けることで、環境問題への啓蒙と環境に優しい食事選びの実践をする活動のことです。実際にプラントベースフードを食べることでプラントベースに親しむ機会が出来るので、プラントベースのもたらすポジティブな影響について知るきっかけにもなります。
このような活動は、個人がプラントベースを毎日の生活のなかに取り入れる際のヒントともなりそうです。プラントベースを選択することの意味について今一度考えてみると新しい発見があるかもしれません。