プラントベースフードと言えば、ヘルシーなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。いまそのプラントベースフードの世界に、ヘルシーさとは真逆のジャンクフードが登場しつつあります。
動物の肉を使わずに作られた肉であるプラントベースミートをはじめ、いまプラントベースフードはどんどん新しく進歩しています。それと同時に、プラントベースを選択する人も徐々に広がり、今ではヘルシー志向以外のバックグラウンドを持つ人からも支持されるようになってきています。
今回は、ともすると対極に位置するように見えるジャンクフードとプラントベースフードの関係についてご説明します。
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ジャンクフードとは
ジャンクフードとは、英語で「がらくた」という意味を持つ「ジャンク」な食べ物のことを指します。ジャンクフードは、栄養価が極端に偏っていたり、健康的でなかったりする食べ物を表す言葉として使われます。
具体的なジャンクフードの例としては、油や砂糖、食品添加物などがたっぷりと使われたファストフードやインスタント食品、スナック菓子、スイーツなど数々のものが挙げられます。
身体に悪いのは分かっているにも関わらず、なかなか食べることをやめられないという中毒性があるのがジャンクフードの特徴です。
ジャンクフードビーガンの存在
一般的に健康的なイメージのあるベジタリアンやビーガンのライフスタイルを送っている人達の中にもジャンクフードを好む人達が存在します。
菜食主義でありながらもジャンクな食品を好んで摂取するこれらのスタイルは、ジャンクフードビーガンとも呼ばれています。
ジャンクフードビーガンの例で分かりやすいものと言えば、フライドポテトが挙げられます。
フライドポテトはジャガイモ自体がカロリーが高い食品であるのに加え、揚げ物に塩をまぶすといった調理法から脂質や塩分が非常に高めの食べ物です。菜食主義のビーガンが食べるのに問題はないものの、健康的な食品ではないのでジャンクフードとも呼べるものです。
その他にも、例えばビーガン向けのスナック菓子やスイーツ、冷凍食品といった加工度の高い食品も、ものによってはジャンクフードの場合があります。
このことからビーガン食品は必ずしも健康的であるわけではなく、ジャンクフードと共通することもあると言えるでしょう。
ジャンクフード×プラントベースフード
ビーガンと関係のあるプラントベースもその例外ではありません。
かつての菜食主義のイメージとは、生に近い野菜や果物をなるべく加工しないで摂取するようなものでした。しかし、フードテックの登場により、プラントベースミートをはじめとするプラントベースの代替物が続々と生まれており、プラントベースフードの可能性は飛躍的に広がりました。実際に海外ではプラントベース専門店のファストフードのハンバーガーショップなどが生まれています。一般に、普通のジャンクフードよりもヘルシーさを謳っているものも多くあるので一概にすべてがジャンクフードであるとは言えませんが、プラントベースはそのかつての姿からどんどん変わってきていることは間違いありません。
プラントベースのジャンクフードが生まれる今の状況は、プラントベースフードがより一般的になったことに起因すると見ることもできます。
プラントベースのライフスタイルを選択する人の背景には様々なものもあります。ヘルシー志向から選択する人もいれば、そうでない理由から選択する人もいます。そうでない人にとって、中毒性の高いジャンクフードをすっぱり諦めるのはなかなか辛いものがあります。このジャンクなプラントベースフードという存在はまさに、そのような人にとっては嬉しい存在なのではないでしょうか。
また、ジャンクなプラントベースフードの登場により、それまであまりプラントベースに興味がなかったという人も気軽にプラントベースフードを試せるのでプラントベースフードに興味を持つきっかけとしてはうってつけのものでもあります。
このことからプラントベースフードの多様性は、プラントベースの存在感を増すことに繋がっていると言えそうです。
まとめ
今回は一見相反するようなジャンクフードとプラントベースフードの関係についてご説明しました。
より一般化が進み多様な進化を遂げつつあるプラントベースフード。今までとは違った視点でのレシピや商品が開発されています。これからもプラントベースフードの世界はどんどん広がってきいきそうです。