菜食主義として有名なベジタリアンやビーガン。しかし、とある研究結果によるとこれら菜食主義の食生活は維持するのが難しく、途中で挫折してしまう人が出やすい傾向にあると言われています。
一方で、いま菜食主義に変わりフレキシタリアンという新たなスタイルが出てきており、長続きしやすいことから人気になってきています。実はフレキシタリアンとプラントベースとの間には深い繋がりがあるのです。
今回は菜食主義が挫折しやすいと言われる原因と、それに代わるフレキシタリアンの人気、そしてフレキシタリアンの支持するプラントベースとの関係についてご紹介します。
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菜食主義は挫折しやすいという調査結果
菜食主義の食生活を始めた人が、どのくらいの期間に渡って同じ食生活を維持出来たかについての追跡調査があります。
この調査によると、ベジタリアンやビーガンの食生活を選んだ人が実はその後挫折しやすい傾向にあるとの結果が出ています。菜食主義の食生活を途中で挫折してしまった人の割合は、なんと過半数を超える84%です。これらの人々は最終的に元の肉を食べる生活に戻ってしまうようです。
挫折してしまう原因の第1位として挙げられているのが、他の人と食卓を囲んだ際に周囲の人と合わせることが難しいという点です。周囲の食事に馴染まないせいで自分だけが目立ってしまうことに嫌気が指し、元の食生活に戻してしまうという点が指摘されています。また、第2位の原因として挙げられているのが、純粋な菜食主義の食生活を維持するのがとても難しいという点です。つまり、この調査結果からは菜食主義の食生活を維持するのはなかなかの困難が伴うものであるということが伺えます。
挫折してしまったけれどいつかまた肉食を断ちたいという人の割合が37%にのぼっていることからも、肉食が恋しくなったり野菜が嫌いになったりという食事面の不満が挫折の原因なのではなさそうです。むしろ他の人と一緒に食事をする際に気を遣ってしまったり、菜食主義の食生活を日常生活の中で厳格に貫くのには限界があったりするという環境面の理由が挫折の原因となっているようです。
フレキシタリアンは長続きしやすい
ベジタリアンやビーガンの食生活は決まりごとが厳格なゆえに比較的続けるのが困難な菜食主義であるのに対し、フレキシタリアンと呼ばれる新しい菜食主義とも呼ばれるスタイルがいま人気になってきています。
フレキシタリアンとは、緩い菜食主義とも呼ばれているライフスタイルのことを指します。フレキシタリアンでは基本的には植物性食品を食べるけれども、肉や魚を始めとする動物性食品をたまに食べても良いとしています。フレキシタリアンの食事の定義は非常に緩やかで、何をどれだけ食べて良い・悪いといったような指標はありません。せいぜいなるべく植物性食品を食べて、なるべく動物性食品を食べないようにするという意識があるだけです。
この緩さから毎日菜食主義の食生活を続けるのは無理だけど、動物性食品を控えめにする生活を送りたいといった人達がフレキシタリアンという道を選んでいます。フレキシタリアンなら周囲の環境に柔軟に合わせられるので、挫折しにくく長続きしやすいスタイルであると言われています。
フレキシタリアンに支持されるプラントベース
フレキシタリアンが支持するのがプラントベースという選択肢です。
プラントベースとは植物性食品を摂るという食生活の選択肢の一つです。フレキシタリアンの生活とは、日常の中に無理なくプラントベースを取り入れることであると言うことが出来ます。誰でも始められる自由度の高さから、プラントベースはいまや世界中で支持されていますが、プラントベースが世に広く受け入れられるようになっている背景には、フレキシタリアンの存在があると言えるでしょう。
まとめ
今回はベジタリアンやビーガンの食生活は実践し続けるのが難しく挫折しやすい傾向があること、その代わりに日常生活の中で無理なく続けられるフレキシタリアンが人気になっていること、フレキシタリアンがプラントベースという食生活を支持していることについて順を追ってご紹介しました。
それぞれ似ているような印象を受ける言葉ですが、このような違いを頭に入れておくとプラントベースのことをもっとよく知ることが出来るはずです。