ベジタリアンOK!アメリカのプラントベースで人気のカテゴリ別TOP3

プラントベースが食品市場を大きく変えたと言われているアメリカ。
ベジタリアンやビーガンのライフスタイルを持つ人達の後押しもあり、今ではプラントベースのアイテムは目新しいものではなくなりました。プラントベースの様々な商品が幅広いジャンルで定着し始めています。

さて、このように様々な商品が登場しているプラントベースフードですが、果たしてどのジャンルのカテゴリが人気を集めているのでしょうか？

今回はアメリカで人気のプラントベースとは何かといった点に注目し、売上の高いものをカテゴリ別のTOP3でご紹介します。

Table of Contents

第１位：植物性ミルク

The good food instituteによるアメリカにおけるプラントベースフード市場の概況（https://www.gfi.org/marketresearch）によると、アメリカの小売業界におけるプラントベースフードのドル売上高は、過去1年間で11％、過去2年間で29％増加しており、小売市場全体の増加幅と比較するとプラントベースフードが急激に伸長しているのが分かります。

その中でも2018年度から2019年度にかけて最も売上高の高いカテゴリは20億ドルの売上を持つ植物性ミルクです。

以前の記事（参考記事：植物性ミルクとは何か？プラントベースフードのミルク）でも取り上げたように、植物性ミルクとは、植物から作られたミルクのことを指します。

一般的なミルクである牛乳が牛という動物由来のミルクであるのに対して、植物性ミルクは豆乳やライスミルクといったように植物由来のミルクであることからプラントベースミルクとも呼ばれています。

植物性ミルクは、プラントベースフード全体の売上高のうちなんと40％を占めており、このことから植物性ミルクがいかにプラントベースフードを牽引している存在であるかが伺えます。

またこの調査では、2019年にアメリカの世帯のうち41％が植物性ミルクを購入しており、植物性ミルクの売上高は牛乳全体の売上高のうち14％を占めていることを明らかにしています。

この植物性ミルクの中でも圧倒的に売上高が高いのはアーモンドミルクで、次点は豆乳になっています。オートミルクは売上高こそまだ際立ってはいないものの、成長率は過去1年間で686％、過去2年間で1,946％の増加となっており、今後も伸びていくことが予想されています。

第２位：プラントベースの乳製品

二番目に売上高が高いのは、14億ドルの売上を持つプラントベースの乳製品カテゴリです。

プラントベースの乳製品とは、プラントベースのアイスクリームやチーズ、ヨーグルトといった乳製品に代わるものを総合するカテゴリのことです。牛乳に取って代わる植物性ミルクの大躍進が下地となり、乳製品に取って代わるプラントベースの乳製品カテゴリも続いて人気となってきています。

具体的には、例えばアイスクリーム大手ブランドで知られるアメリカのハーゲンダッツからはプラントベースのアイスクリームがたくさん登場しています。通常の乳製品の代わりにライスミルクやココナッツミルクなどが使われています。

そのほか、乳製品を使わずにプラントベースで作られたヨーグルトやチーズも珍しくはなくなってきています。また、コーヒーや紅茶に入れる用途として使われるコーヒーフレッシュも、カシューナッツミルクやヘーゼルナッツミルクのフレーバーといったように植物性ミルクの進化の要素を取り込んでバラエティが豊かになってきています。このようなプラントベース商品が開発されたことから市場が拡大してきています。