みなさんはビーツという野菜の名前を聞いたことがあるでしょうか?
海外のプラントベースフードブームの波に乗って、様々なレシピが徐々に日本にもたらされています。そこでは、まだまだ馴染みが薄い野菜の名前を目にすることもあるかもしれません。
今回は、海外のプラントベースフードによく登場するビーツについてご紹介します。
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ビーツとはどんな野菜か?
日本よりも海外で有名な野菜ですが、名前は地域によって異なり、日本では主にビーツという名前で知られています。ちなみにこれはアメリカ英語のbeet(ビート)と、その複数形であるbeets(ビーツ)に由来しており、イギリス英語ではbeetroot(ビートルート)という名前で呼ばれています。
特徴的なのは、やはりとても華やかなこの赤い色と、果物のように甘い味わいです。
まるで果汁であるかのように甘い水分を多く含み、色合いとも相まって日本では「食べる輸血」などのコピーとともに紹介される野菜です。
その名にちなむ通り、台所で調理するとなかなかまな板やエプロンがすごい色合いに染まってしまいますので、少し注意が必要な野菜でもあります。
ビーツの食べ方
ビーツは主に根の部分が食べられる野菜です。
生のままでも食べられますがやや苦味がありますので、茹でたり、フライパンで焼いたり、オーブンで加熱したりして食べられることの方が一般的です。加熱時間を加減すれば、シャキシャキという食感を残したままサラダなどにも使えます。
栄養面では、食物繊維、葉酸(ビタミンB9)、マンガン、カリウム、鉄分、ビタミンCなどを豊富に含み、特に美容意識の高い人から好まれています。
代表例なレシピとしては、ロシア料理のレストランにある赤いシチュー、ボルシチをイメージされる方が多いかもしれません。しかし、汎用性の高さと甘みの強い野菜というユニークさから、野菜サラダやスムージー、スープやソテーなど幅広く使われています。
また、海外では乾燥させたものを粉末状にしたビーツパウダーとしても売られており、カフェなどではこれと泡立てた牛乳とを合わせたビーツラテといった飲み物も存在します。
日本でも近年人気が徐々に高まりつつある野菜なので、以前に比べると国内の生産数も増えてきました。スーパーによっては野菜コーナーの一画に売られていることもあります。または缶詰としても売られています。
プラントベースフードとしての魅力
ビーツは、甘みが強いので野菜の個性を活かしやすいプラントベースフードにぴったりで、人気の野菜食材です。また、比較的緑色が多い野菜の中にあって一際目立つ色合いです。特徴的な赤色が美しく、ビーガンのカフェやレストランなどでも見栄えがするメニューとしてよく登場します。
実際に、ビーツの色は「肉を使わない植物肉」であるプラントベースミートを本物らしく見せるために使われていることもあります。肉汁をうまく表現するために、強い赤色を持つビーツの汁が一役買っています。これは、プラントベースフードならではの使われ方かもしれません。
まとめ
今回は、まるで果物のような味わいを持つ野菜、ビーツについてご紹介しました。
その個性的な存在から、プラントベースフードの食材として海外でも人気の高い野菜です。
調理も難しくなく、気軽に食事に取り入れられる野菜ですので、もし町中で見かけたら試してみてはいかがでしょうか。