突然ですがあなたはセイタンという名前を聞いたことがあるでしょうか?
たとえセイタンという名前をよく知らなくても、グルテンミートという名前を聞けばなんとなく食品のイメージが湧くかもしれません。セイタンとグルテンミートとは同じ食べものを指す言葉です。
プラントベースの世界では、セイタン(グルテンミート)は肉の代替品、いわゆる肉もどきとして活用されています。肉代わりとしての優秀さに加え、汎用性の高さから多くの可能性を秘める食べものです。
セイタン(グルテンミート)は海外から人気に火がついた食べものですが、意外にも日本と深い関わりを持っている食べものです。
今回はプラントベースフードとして人気のセイタン(グルテンミート)についてご紹介します。
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セイタン(グルテンミート)とは何か?
セイタンという名前は日本語のようにも外国語のようにも見えますが、正解は日本語です。
セイタンは日本生まれの食材です。しかしながら、セイタンは海外でビーガンを始めとする人の中で爆発的に有名になったことから注目を集め始めたという歴史があります。海外の人気を受けて日本にも逆輸入されたことから、日本生まれ、海外育ちの食材であると言えるでしょう。
セイタンの漢字表記は「生蛋」で表されることもあれば、「正蛋」と表されることもあるなどして表記が一貫していません。そのせいか、セイタンという名前の代わりに、日本ではより食品のイメージを想起しやすいグルテンミートという名称も使われています。
グルテンという名前が入っている通り、セイタン(グルテンミート)とは主に小麦粉に含まれるグルテンを原料とした加工食品です。
プラントベースにおけるセイタン(グルテンミート)とは
セイタン(グルテンミート)は、主に小麦粉をベースに作られます。動物由来の食材を含まないにも関わらず、タンパク質を含んでいることからプラントベースでは肉の代替品として活用されています。
セイタン(グルテンミート)は、そのまま生で食べるのではなく、調理用の食材として使われます。弾力があって少し噛みごたえがあるので、肉に近い食感が得られるのが特徴です。また、切ったりちぎったりといった成形がしやすく汎用性の高い食材です。
例えば肉の代わりに豆腐を使おうとすると、豆腐は柔らかいので調理の際にコツが必要となります。しかし、セイタン(グルテンミート)の場合はしっかりとした質感があるので単に肉の代わりとして使えます。炒め物や揚げ物といった調理にそのまま肉の代わりに置き換えて調理することが可能です。
ただし、セイタン(グルテンミート)そのものにはほとんど味がありません。しっかりめに下味を付けるとより肉っぽい味わいに近付きます。
様々なセイタン商品
セイタン(グルテンミート)は、小麦粉を使って自宅で作ることが出来ます。ただし、ある程度の時間や手間がかかるものなので、特に海外でセイタン(グルテンミート)が人気のあるところでは市販のセイタン(グルテンミート)も売られています。
例えば、スーパーマーケットではナチュラルやオリジナルといった味なしのものを見つけることも出来ますし、セイタンベーコンといったベーコン風に味付きのものなどを見つけることも出来ます。
セイタン(グルテンミート)の販売形態も様々です。チルド品もあれば、缶詰や瓶詰めで売っているものもあります。このように様々な商品があることからも、セイタン(グルテンミート)の人気のほどを窺い知ることが出来ます。
なお過去の記事では、肉の代替品として注目されるジャックフルーツ(参考URL:ジャックフルーツとは何か?プラントベースフード頻出の人気果物とは)や、伝統食品のテンペ(参考URL:プラントベースで人気!インドネシア発の大豆発酵食品テンペとは何か?)について取り上げました。
栄養素にタンパク質を含んでいる植物性タンパク食品であることを考えると、テンペの方に近い食材と言えるでしょう。いずれにしてもセイタン(グルテンミート)はプラントベースで人気のある肉の代替品の一つと言えます。
(写真はhttps://products.wholefoodsmarket.com/より)
まとめ
今回はプラントベースで肉の代替品として活躍するセイタン(グルテンミート)についてご紹介しました。
日本で生まれながらも、海外の人気から火がつき逆輸入された食材です。
もともと日本生まれの食品であったものが海外で見直されたことによって日本に逆輸入され、違う名前まで持っているというのはとても面白い現象ですね。
プラントベース生活を始めたら押さえておきたいセイタン(グルテンミート)。機会があったらぜひトライしてみることをおすすめします。