日本でも最近ベジタリアンやビーガンなどの言葉が聞かれるようになり、少しずつこれらのライフスタイルが認知されてきています。しかし、まだまだ町中でビーガン専用のメニュー表記を見かけるまでには至っていません。
海外では、ビーガン専門のレストランが日本以上に存在します。しかし、そうした専門店だけではなくもっと日常に根ざしたカフェやファーストフード店などの場でもビーガン向けの専用メニューが用意されるようになってきています。
今回は海外の外食産業ではどんな形で植物性のメニューが提供されているかについての例をご紹介します。
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より身近になる植物性メニュー
ビーガンとひとくちに言っても、ビーガンの中にはさらに細かい分類があり、食事の範囲も主義によって様々な定義があります。
基本的には、ビーガンは魚や動物由来の食べものを摂取しない厳格な完全菜食主義者のこととされています。動物由来の食べものがNGということなので、はちみつや牛乳、卵などの摂取に制限がかかります。
日本の感覚ではこれだけの制限があると外食が大変そうと思われがちですが、実は海外の外食産業ではビーガン人口の増加から植物性メニューが身近なものへとなってきています。
例えばカフェで
普通のカフェで扱われているコーヒーや軽食にもきちんとビーガン対応のものがあります。
例えば、カフェオレなどのコーヒーに入れるミルク。これは動物由来の食べものなのでビーガンとしては避けるべきものですが、これに変わって豆乳やアーモンドミルク、ときにはココナッツミルクなどに変更できるオプションがあります。これはただ味の選択肢を増やすという意図だけではなく、ビーガンに対応するという意図もあります。
マフィンやクッキーなどの軽食で卵を使う焼き菓子にも、一般的なものだけではなく、乳製品不使用やグルテンフリーのメニューを取り揃えていることがよくあります。その他にもパイやサンドイッチなど名前だけでは分かりにくいものにもビーガンと分かる表記マークをつけられていることがあります。
ビーガンフードを求めている客は、これらの試みによって従業員に逐一メニューについて原材料を確認することなく気軽に自分に適した食べものを選択することが出来ます。
例えばファーストフード店で
ファーストフード店というとビーガン向けの食生活と真反対のイメージを持たれる方もいるかもしれません。しかし、実際にはビーガン向けのメニューを用意したファーストフードも多く存在します。
例えば、植物性100%のハンバーガーではトマトやピクルス、オニオン、レタスなどの野菜のほかに、豆腐と根菜ベースのパテ、ソースには肉のエキスを使わないケチャップなどでビーガンフードが出来あがります。その他、植物性のナゲットやポテトフライなどもつければ完璧なファーストフードメニューです。
店側はこのようにビーガン対応のメニューを用意することで、顧客層の幅を増やそうとしています。調理や原材料はうっかり間違ったでは済まされないので、アレルギーとビーガン関連の従業員教育は徹底されることが多いです。
まとめ
今回は海外ではどんな形でビーガンフードが日常の外食産業で提供されているかについてご紹介しました。
植物性料理には新たな献立を開発する視点と、より身近なものとして普及させていく視点の両軸が大事になっていきそうです。
植物性料理について興味のある方、日本でこれからMODOKI料理をどんどん広めていきたい方は海外での普及の仕方について見てみると今後のヒントがあるかもしれません。