日本の伝統的なMODOKI料理は精進料理などが広く知られていますが、いま植物性料理は世界中で需要が大きく高まっています。
今回は海外の伝統的な料理で、いまは植物性のビーガンフードとして広く親しまれているファラフェルという揚げものについてご紹介します。
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中東の伝統料理ファラフェルとは
中東の伝統料理ファラフェルとは、ひよこ豆またはそら豆を潰して香辛料を混ぜて丸め、油で揚げたオリエンタルな食べ物です。
揚げものなので見た目はコロッケのようですが、肉が全く入っていない100%植物性のビーガンフードです。
コリアンダーやパセリなどのスパイスが効いた味付けでちゃんと食べ応えがあるので、ビーガンフードと知らなければ植物性であると分からないほどの味わいです。
ファラフェルの起源と広がり
起源は諸説あるそうですが、1000年前のエジプトと言われています。ひよこ豆またはそら豆を原料としているのでタンパク質が豊富で、食物繊維・ビタミン・ミネラルなども含みます。
中東の幅広い地域で食べられていましたが、人の移動が活発化するとともに中東レストランや移民などによって1970年代頃から徐々に世界各国へもたらされました。
カリカリとした表面と弾力のある中身の食感を楽しめるのが特徴で、ストリートフードなどでケバブサンドやラップサンド、ピタパンに挟む具の一つとして親しまれています。
同じく中東発でビーガンフードとして人気のフムスなどのソースをかけて食べられることが多く、揚げたてでも冷めても美味しく食べられます。
ビーガンフードとして各国で人気
植物性タンパク質が豊富なこと、しっかりした満腹感が得られることからベジタリアンやビーガンからも人気が高まり、今ではビーガンフードとしてよく知られています。
ファラフェルが好きだという人に理由を聞くと、ビーガン料理のなかにはシンプルなものも多いなか油を使った揚げものとしてストレスなく美味しく食べられる所が良いと答える人が多いそうです。
日本のストリートフードでケバブといえばドネルケバブといわれる回転するラム肉のある所をイメージされる方が多いかもしれません。そのようなお店ではラム肉のみの販売が主流ですが、例えば欧米のケバブ屋では中に挟む具材の種類を鶏肉・ラム肉・ファラフェルから選べることが多いです。
特に国際化著しい都市においては住む人の宗教やライフスタイル、食の好みが多岐にわたるので、このように多数の選択肢があるのです。
まとめ
中東の伝統料理ファラフェルは、日本人全体にはまだまだ馴染みが薄い食べ物かもしれません。しかし、ビーガンフードとしての知名度から一部の人には徐々に知られつつあります。日本人の味覚にも合う味わいだと思うので、もし興味のある方がいたら試してみる価値のある食べ物です。
今回はただの肉の代用品としてではなく、食品自体の美味しさから広く世界で愛されている伝統的な植物性のMODOKI料理・ファラフェルについてご紹介しました。